明代景泰3年から清代中葉にかけて(300年以上の間に)碧江村からは26人の進士と145人の挙人が出ており、彼らは北京や全国各地で官職についていました。彼らが退官後、故郷に戻り、祠堂や邸宅、庭園の建設に力を入れたため、碧江村には特色ある祠堂や大邸宅などの古建築が多数残っています。(baidu抜粋)
前編で金楼と邸宅を紹介したので、庭園から継続します。
庭園

【回廊】
邸宅と庭園を区切るように回廊があります。

【抱月亭】
庭園のシンボルとも言えます。
亭の2階は庭園を一望できて、字のごとく月を抱きなら詩を詠ったり、談笑したりする場所だったそうです。

抱月亭から見える池。
盆栽もいい感じです。

お皿を重ねたような石があります。

【回廊の詩?】
香凝翠晚、漫步迥廊生雅趣、縱觀崟壁動鄉情
よく分かりませんが、文字を直接追うと。。。
香り漂い緑に暮れる、回廊を歩けば雅趣が生まれる? 高い崖を見れば郷愁がこみ上げる?
ギブアップ!ごめんなさ~い。

【九里香】
木の説明書に九里香と書かれていました。
珍しい植物?かどうかも解りません(汗)

この池の亭にも詩が書かれています
「趣叠」地上連枝穿日影 池中爱侣蕩银波
当方の曖昧な翻訳を付けるより、感性豊かな皆さまにお任せします。 (^^ゞ

【荷花池&串銭柳】
柳の木ではないですが、串通しにした銅銭のような花を付けるので”串銭柳”というそうです。
はい、名前に「銭」を含んでいいるので、いつも通りに拝みました~! (下の絵はbaiduから)


【紫薇木】
木に掛けられた札に”紫薇木”と書かれていました。(サルスベリ?でしたか?)
葉が生い茂った”紫薇”は、近所でもよく見かけますが、枝がかなり切り落とされて少し哀れです。

【屋根を突き抜く木】
ありゃ~ぁ!お土産店の店内から樹木が。。。天井を抜けています。建物の方が後だとすれば、他の場所を選べばよいことですし、樹木の方が後なのでしょうか?(店員さんに質問しわすれた:(泣)
大雨が降ったらどうなるんだろう~?
碧江村を散歩
碧江村では、科挙合格を目指す子弟のために書院(私立の学問所)が整備され、教育が徹底されていました。このような書院では、四書五経を中心とした儒学が教えられ、特に経学・詩文・政策論などの分野で優秀な人材が育成されました。(baidu抜粋)

【南山苏公祠】
金楼の隣に蘇氏一族が建立した祖先を祀る祠堂

祠堂以外にも小さな廟が点在しています。

【慕堂蘇公祠】
慕堂蘇公祠は碧江村の中でも7大祠堂の一つで、中に金の像があるらしいのですが、この時は中に入れませんでした。(文化遺産)

清末期には、碧江村では約100人あたり1つの祠堂が存在していたとされます。

【絵画や書道の塾】
写真のような塾(他の街中ではあまり見かけない)が、この村には数多く存在します。
村が大切に継承している文化の位置づけなのだと思います。

【五间祠】(ごけんし)
明の嘉靖年間(1522~1566年)に、碧江蘇氏南房の十三世祖である蘇祉を祀るために建立されました。幅が五間(17.5m)で民間の祠堂建築としては珍しい形らしいです。(baidu抜粋)

【碧江民楽公園】
小さい湖を囲むような公園です。
碧江村は、南宋初期に建村され800年以上の歴史を持つ中国歴史文化名村で、この公園が村民の憩いの場になっているようです。

【孫悟空~】
湖を囲むように長い回廊があり、その天井に「西遊記」の主要部を紙芝居のように描いた壁画があります。発想が面白~い!
その昔、堺正章さん主演で西遊記がドラマ化された時の三蔵法師の役があの絶世の美女、夏目雅子さんだった事を覚えてますか?

【崇德院】
”書画会創作基地”と、立て看板がありました。
この時は春節前だったので丁度「自筆の春聯を書きたい方は2階までどうぞ」と有りました。
毛筆が得意だったら人生初の春聯を書く絶好のチャンスだったのですが、字が下手なので勇気がなく通り過ぎました。 ダメですね~(泣)

【徳雲橋】
清代に出来た橋で200年近い歴史があるそうです。(佛山市文物保護単位)

【碧榕庄·古韵园林】
公園内にある宿泊施設+美しい庭園に更にレストランもある観光の目玉の場所なのですが、運悪く今回は全面大規模改装工事中でした。

【碧榕庄うらの舞台】
お寺のような形をしていますが、踊りや演劇が出来る村民の活動用の舞台です。
ここも工事の影響で入れませんでした。

【徳雲街】
実は碧江村は順徳では有名な美食村です。
外部からグルメだけを目的に村にくる人も多いようです。(料理は前回中編で少し紹介済)
現地料理が苦手な当方も、この村の順徳料理は美味しいと思っています。

【三元宮】
廟の中でも歴史が深い様子だったので、バドゥったのですが、資料は出てきませんでした。

歴史が深いなりに建物の老朽化も激しく、散歩中に修復工事をしていたり、逆に取り壊しをしている家屋を散見しました。
ここは取り壊し対象のような。。。残念
小さな村でしたが(グルメ街もありますし:笑)味わい深い場所だと感じました。皆さんが佛山にお越しの際は訪問される事をお薦めしたいです。一方で古い村であるが故、公共のお手洗いが少ないという難点があります。歴史の保護修復に加えて、そのあたり設置も検討してもらえるとよいと思います。 失礼しました~!
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