ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」のおもしろさについて
日曜日の21時から放送されているTBS系のドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」というドラマが多方面で話題になっています。競走馬を取り巻く社会をテーマにした夢を追う人々の情熱や人間関係が繊細に表現されていて、当方も第一話を視聴して以来どんどん惹き込まれてしまいました。
この不思議な?ドラマの魅力を自分なりに噛み砕いてみようと思います。

驚愕のリアリティ
まず最初の驚きは現役のJRA騎手が実際にドラマに出演しているところ。武騎手や戸崎騎手など、勝馬投票券を購入した事のない人でもご存知のジョッキーさんたちですね。日本中央競馬会という極めて機密性が高く厳しい組織(ある意味お役所)と民放とのコラボが実現しているわけです。
競走馬を取り巻く社会を「うまや社会」(漢字がわからない)なんて言われたりしますね。このドラマでは一般の人々があまり口にしない用語が忠実に使用されています。馬主:ばぬし→ウマヌシ、牡馬/牝馬:ぼば/ひんば→オトコウマ/オンナウマ などなど。「埒が明かない」のラチなどは、ドラマを通じて知ったかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
実際のレース映像に生成AIを使用しているのか?と思わせるほどに、その場の情況を合致適合させています。例えばレース前のパドック、騎手の勝負服、ゲートに入る前の輪乗りや、枠順に合わせた実況中継。第6話ではロイヤルホープという馬が、引退レースとして3度目の有馬記念に挑むのですが、中山競馬場に集まる群衆の熱気の中でのゴール前の競り合いが現実のように演出されています。
「そのままーぁ!」、「差せぇー!」、「行けーぇ!」と、一緒に声が出そうになります(笑)
G1レースはあと一歩でずっと2着止まりでG1勝ちのない馬が、ファン投票では1位に選出されて出走権を得るなど、勝ち負けだけではない競馬を愛するファンの心理も非常にうまく構成されていると思います。
ドラマなんだから、「きっと勝つでしょ?」といった予想を、要所要所で裏切られ、“あと少しで勝てない”という少し歯がゆい場面も多々あるのも魅力なのかもしれません。
栗須栄治(妻夫木聡)が、野崎加奈子(松本若菜)にプロポーズをしたシーンなども、視聴者の多くの方が「イエス」の回答がなされると予想していたのではないでしょうか。(実際にはイエスの意味だったのでしょうが)それをちょっとコミカルに織り交ぜている演出の巧みさが素敵です。
さて、ドラマは現在進行形で今後の展開がますます楽しみです!それと同時に実際に2025年末の有馬記念も近づいてきました。ドラマへのコメントはここまでになりますが、こんな不思議なドラマが放送された年の有馬記念、逆にどんなドラマがまっているのでしょうか?とても興味深いです。
でも、当方の場合はきっとドラマ同様に「あと一歩で勝てない~ぃ」なんて事になると思ってます。それも楽しければ良いですね~失礼しました~!
「公式」ザ・ロイヤルファミリー

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