七星岩景区~(前編)

park

広東省に「嶺南の輝く真珠」と言われる場所があります。
お隣の肇慶市の”七星岩景区”(国家5A級観光地)です。


広州の西に位置して車だと高速で1.5時間ほどの近場ですが、今まで訪問の機会がありませんでした。
今回訪問のきっかけは2024年8月に開通した「恵州肇慶城軌線」という鉄道の存在を知ったことです。
城軌線は恵州市と肇慶市をつなぐ”広東省横断鉄道”と言えます。”鉄道で行けるなら!”っと思い立ちました。


そしてなんと佛山3号線の北滘西駅で乗換え可能~!

おーっ!渡りに船だ~!
(船じゃないけど)

肇慶駅は北滘西から概ね80分~(短すぎることもなくイイ距離です)


【Check Point】
景区の西北端が駅なので、そこを開始&終点に設定して、曲線のようなコースをハローバイクで廻る事前の計画です。

現地行ってから解かったのですが、湖周囲以外は車両禁止(景区管理の小型バス除く)。ハローは青色線まで。

赤色線から徒歩でしたが、「✘」の箇所が工事で通行出来ず、列車の時間に焦って黄色線は走りました(泣)。

(古城跡の長方形が外周約2.8km)

乗車券はスマホの鉄道アプリですぐに購入できます。片道63元(2024年末)

全席自由席、日曜日の午前8:40ころの車内ですがガラガラでした。

り鉄道は快適です~

車窓を流れる景色がワクワク感を盛り上げます。

日本でいうところの各停”こだま”相当の列車に乗りました。
もちろん快速列車もあります。

【肇慶駅】に到着です~

「肇慶」という名前は、宋代の皇帝がこの地を「吉祥と繁栄が始まる地」として命名したことに由来します。 (Baidu 抜粋)

完全開通の2024年8月以前にも路線の一部では運行していたのですが、比較的新しい駅でしたので、肇慶駅は鉄道開発としては後口のだったのかもしれません。

【波海湖】
ハローバイクで早速スタート!
湖の名前の如く、海に来たような感覚です。

潮の香りさえ漂うような~
(あくまでも雰囲気の話ですが。。。)
砂があったら熱海か?伊豆か?と

龍(護り神)の住む湖~ ”しっちーを探して

【七星湖の龍伝説】
七星湖には龍が棲んでいると言われています。
龍がいるわけないので、”ネス湖のねっしー”のような話です。七星湖なので”しっちー”とでもしておきましょう。会えたら嬉しいです(笑)

おとぎ話と解かっていても、実際に棲んでいるかのような美しい湖です。

【湖畔のペンション】
ブログの趣旨はあくまでも日帰りですが、
のんびりと宿泊の計画で来るのも良いかもしれません。

【湖畔の屋台街】
午前中だったのでほぼ閉店していました。
夜は賑やかなのだと思います。

【船上レストラン】
リゾート感ありありです!

七星岩~由来は”北斗七星

心地よい風を受けながらあっという間に南端の”鳥居広場”に到着しました。

【七星岩の由来】
ところで見出しの如く、七星岩の名前は「北斗七星の配置に似た7つの岩山が湖の中に散在する」ことに由来します。
(岩は後編で紹介します~)

【七星岩牌坊(大鳥居)

鳥居は1959年に完成。四本柱と三つの間を持つ”いぶし瓦葺き”の建築。七段重ねの琉璃瓦が美しいです。

両側に紅棉花の大樹があるので、春には紅く染まり更に鮮やかになるはずです。

一旦景区を外れて古城を目指します。
街中は普通の田舎町といった様子です。

【宋城骑楼街】
古城の東側に肇庆府宋城骑楼街があります。
(レトロな雰囲気です)
肇慶「市」ではなく肇慶「府」と記載されています。

このエリアは100年以上の歴史があり、かつては肇慶市の商業街の中心として発展していたそうです。

ちなみにこちらでは日本のような元号が無いので”昭和レトロ”とか”大正ロマン”などの表現がありません。

しかし、一部では”明代風~”のような言い方をする人もいるらしいです。(友人の話)

日用雑貨の商店街
生活感ありありで観光地らしくないのが、さらに良いです。

商店街の裏の民家の路地に城壁を発見~

こんな感じで民家と密着していました。
実は城壁の内側も大半が普通の住宅街になっています。

【商店】
なんかとても古い商店がありました。懐かしいを通り越しています。

すみません~ハイライトひとつ!

肇慶の歴史は秦代(紀元前221-206年)に遡り、かつては「端州」という地名でした。

端州は、秦の始皇帝が南方の統治を拡大する中で、軍事拠点や行政管理地として位置づけされていました。(baidu抜粋)


宋代(960-1279年)には、「肇慶府」として格上げされ、南中国の文化・政治の一大拠点となります。
この時代に城壁の整備や行政施設の建設が行われ、現在の古城跡の基盤が築かれました。
(baidu抜粋)


【麗譙楼】(文化遺産)

1118年に肇慶府衙(府庁)の正門として建てられた歴史的建造物です。
(古城壁の南側中央に位置します)

北側に廻ってきました。
城のような建物がそびえ立っています。
北側の城壁は更に高くなっています。

明代(1368-1644年)には、肇慶古城は軍事的にも重要視され、防衛のために城壁や水門などが強化されました。

【披雲楼】
北宋の1113年に建設されました。城壁の見張り台の役割です。城壁の最も高い場所にあります。

「披云楼」別名「飛雲楼」は、しばしば霧が立ち込めることから名付けられたそうです。

その後、崩壊、焼失しながらも再建が繰り返されています。(baidu抜粋)


【門枕石:(上)】
門の柱を支えるために左右に一対で配置される台となる箇所です。木製の門柱を湿気や腐食から保護し、門扉の下部を地面に接触させない機能があります。

【夯土: (下)】
城壁などの芯にあたる箇所に組み込む建築技術だそうです。

ベンチのようだったので座りそうになりました。 危うく捕まっちゃうところでした(汗)

見張りの役割を象徴する砲台もあります。

城壁の裏側です。
公園になっています。

城内の水系の一部のようですが、残念ながら説明書きの文字が色あせて、読み取れませんでした。
ごめんなさい。

七星岩を目指して~

再び景区に戻り”七星岩”を目指し、鳥居広場を北に進みます。

【端州古韵壁】
約130mにも及ぶ壁に端州の人々の歴史が生活が描かれています。

公園内にも自転車が走りやすい道が整備されていました。

【荫梓亭】
公園の一番北に位置します。
ここから先は湖内の細道をすすみます。

左側:中心湖
右側:青蓮湖

ガードレールが無い細道なので、よろけると湖に落ちそうです。


~後編につづく


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