今回は佛山市の観光地の中では個人的に”お気に入り~No1”を紹介します。
順徳新十景のなかで唯一”村全体”として指定されている場所です。
もし仕事などで大切なお客様の観光案内をするとしたら、まずここを第一の候補に選びます。

【Check Point】
地下鉄沿線ではないので、公共バスか白タクの選択です。(バスだと381番+990番が代表的)
(自転車も不可能では無いですが、ハローだと片道2時間くらいの覚悟必要です)
村民の生活を身近に感じられる
と言うのが個人的に好きな理由です。
逆に欠点を挙げれば交通の便が悪い事(鉄道が未開通)と、”水の郷”というのに水が汚いことです。

【順徳客運バスターミナル】(Hubターミナル)
白タク利用でも60元~70元(約1500円)で行けますが、バスを使う方が”LOCO”っぽいので、今回はバスで。。。
というより交通費ケチりました。(バス6元)
区内路線や長距離バスの多くがココを起点としています。発着点を探すのも大変です。

ターミナルの起点を探すのが面倒なので、381路線の2つ先のバス停までハローで移動し、路線上で楽に乗車します。
”飞蛾墓园”バス停。 大通りの向いが霊園です。
直訳:蛾が飛ぶ霊園
(お盆に先祖が虫になって帰って来るといいますから、蛾はそれっぽいです)

【逢簡~水の郷】
のんびりバスに揺られて到着です。村ものんびりなのでオケです。
村の中にいくつかバス停はありますが、ここ「逢間市場」が便利と思います。
村民が市場前の広場でおしゃべりしています。(観光地っぽくないのがイイです)

水の郷といっても、周囲に河が無い路地はこんな感じです。

順徳支流の水で形成された村一画なので、逢簡村の外周も概ね水路で囲まれています。
(水が汚い~天気も悪いので尚さら汚く見えます)

【絹織物産業】
明代シルクロードの水上貿易の中心となった広州とならんで、この村も絹織物の生産地として発展しました。当時村の人口は1万人以上に達し、絹織物産業労働者は1500人以上もいたそうです。逢簡村は「小広州」とも呼ばれていました。
(Baidu抜粋)

小舟で水路を介して村の遊覧が楽しめます。1人20元(約450円)だったと記憶しています。
水深は1m~1.5mなので転覆しても心配ないと思います。(保証はできませんが)

【巨済橋】
もっとも人気のスポットです。
この橋と並んで”進士牌楼”があります↓↓

【進士牌楼】
高官への登竜門:「科挙」(高官試験)の最高合格者を進士、地方合格者を挙人と呼ぶそうですが、この村はかつて進士13人、挙人60人を排出した”秀才村”だったそうです。
中でも宮殿に功績のあった梁氏への皇帝からの恩賜でこの”進士牌楼”が建てられました。
(Baidu抜粋)
ちょっと割り込み
余談ですが~中国のドラマで「玉面桃花」というラブ・コメディがあります。舞台の村の様子がこの”水の郷”によく似ていて、しかも主人公の男性が優秀な成績で科挙に合格して村に戻るところから話が始まります。
100点満点の美男美女では無い設定が他のドラマと異なり、とても清々しいです。
(右画像はBaiduから転載しました)

水の郷に戻ります

【名産品の商店街】
進士牌楼を抜けた先に賑やかな商店街があります。(この一画が一番お店が多いと思います)

【燻製】
軽く火で炙って食べるらしいのですが、ニオイがもの凄くて。。。
TV番組などで旅慣れした旅行者が、このような場面でパクパク試食する場面がありますが、たくましくて憧れます。 (私には到底。。。)

【觉妙净院:1】
村の人が礼拝に来る寺院で、文化遺産です。
村は小さいのに、寺院だけ巨大です。
村の人みなさんが敬虔である証ですね。
(この国は皆さんがそうでした)

【觉妙净院:2】
大雄宝殿の中
(写真を撮ったら横にいた御婦人に怒られました。でもアップしちゃいます。
すみません~罰が当たるかなぁ?)

【觉妙净院:3】
大雄宝殿側からのVIEW
雄壮かつ壁の絵がとても繊細で鮮やかです。

【宗祠と公祠】
村にはいくつかの宗祠と公祠があります。
宗祠は一族の先祖を祀る祠堂
公祠は地域社会に貢献した人物を祭るための祠堂
(宗祠のある劉氏や梁氏といった名前はその姓が大一族であったのだと思われます)

【門の高い敷居】
高い敷居は「邪気や悪霊が建物内に侵入するのを防ぐ」と言われてますが、跨ぐのが大変でした。
(短足が影響する程ではないですが、跨ぐ時に足こすりました。
えっ?私が悪霊ということ? あ~っ)

宗祠の一番奥はこのようにご先祖が祀ってあります。

【公祠】
「◯◯姓公祠」という記述で、写真では李さんが該当の方で〇〇の箇所は称号です。

中では陶器の展示が多かったので、おそらく陶磁器で村に貢献があった方かと思われます。

中庭はこんな感じです

こちらは公祠を改造して、一部コーヒー店が運営されている場所です。
あくまでも公祠の重要箇所は残していますが、コーヒーの看板が少し出しゃばってます。

中に入るとこんな感じで、写真では右側が切れていますが、コーヒーテーブルとカウンターが設置されています。
左にちらっと写っているのが、カンフーなどでおなじみの武道練習器具です。

【歴史文化街】
こちらも商店街ですが、主に工芸品が主体に販売されている通りです。

【願い事】
を書いた札を多くの方が結んでいました。

川沿いにも飲食店やお茶屋さんなどが並びます。
一休みすると時間が戻るような不思議な感覚になります。

【清谷灼香】
というお店で女将さんから「花酒」というお酒の試飲を促されました。店頭に並んだビンには何種類もの花の名前(バラ、菊、桃)が記載されています。花から造るのでしょうか?
「酔わないなら試します」といったら「そりゃ、お酒だから当然でしょ」と返されました。

【康大真君庙】
という、村の中心部から一番離れた端に小さな廟がありました。
自分以外の観光客の姿はありませんでしたが、村人がとても大切にしている廟のようです。

【灯籠というかランタン?かな】
廟の脇にとても鮮やかなランタンが飾ってありました。春節のときには多くみられますが、秋の時期では珍しいです。来年の春節の準備?なのかもしれません。(だとすると気が早すぎ)
「康大真君庙」の廟名の両脇には「金阙功完声灵锦海,玉清果满辉镇南天」と記載されています。
正確な翻訳はできませんが、漢字をたどると「功績への称賛の声が海に響き、成果の輝きが空を照らす」のような意味だと思います。村人の誇りと願いの強さを感じます。
次に来る時は天気の良い日にしたいと思います~ 失礼しました。
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