荔枝(ライチ)湾景区

park

前回投稿の水の郷と同様に広州市に水と親しむ公園があると知って首題の場所を訪問しました。

既にライチの季節とは逆ですが、「荔枝(ライチ)を食べすぎると鼻血が出る」そうです(豊富な栄養素で身体のバランスが崩れる:多数の医療記事あり)。どおりで、”荔=(草冠)+力x3”ですからね。


荔枝(Lizhi)はその鮮度を保つために枝ごと切り離す”離枝”(lizhi同音)が語源とのこと(baidu抜粋)

【余談】楊貴妃がライチを愛した事は唐代の杜牧の詩で知られています。「一騎紅塵妃子笑,无人知是荔枝来」(一騎の馬が砂ぼこりを上げて宮廷にくるのを見て妃が微笑む、それが南方から運ばれたライチであることを誰も知らない)という、皇帝と妃の贅沢ぶりを風刺した詩ですね。世界三大美女と”鼻血”は無関係だと信じたいです。


【Check Point】
広州市の西寄り珠江の湾沿い。広州6号線”如意坊”駅より徒歩5分

以前に投稿した”鉄道博物館”からも歩いて行けます。


水産市場に代表される珠江湾沿いという地理的条件下で、水資源がとくに豊かなエリアでなので、水上の交通や交易が盛んだった様子が感じられます。公園内は5つの湖が細かい水路で繋がれていて、まさに”水の都”です。

公園の周囲には約300本のライチの樹が植えられています(ライチの実らない季節だったので、どの樹がライチなのか判りません:汗)

でも、シーズンに来てうっかりつまみ食いすると逮捕されるので気を付けてください。

【唐荔園】
園内では最も有名な湖上レストラン。 
入口に有名人が訪れた写真が飾られていました。

ジャッキー・チェン氏の写真もありましたよ。

【畳翠湖】
水上の”巨大盆栽”?のようです。
(このセンスは個人的に好きです)

【五秀橋】
橋を堺として、手前が畳翠湖で奥が五秀湖

【五秀湖】
園内の5つの湖の中では最大です。

この公園は不思議なことに、「平和」を感じさせてくれました。

【遊覧用の小舟乗り場

4,5人用の大きさだったのでスルーしました。

1人で乗れるアヒルがあったとしても、やはりスルーです。

【ガジュマル?】

巨大なガジュマルのような樹木が公園の至る所で見られます。怖いくらいです。

玉翠湖にある水上レストラン

【武術のコスプレ撮影】

武術の衣装のレンタルサービスがあって、記念撮影ができます。剣の使い方も指導してくれます。


歴史を示す銅像がありました。
漢の高祖である劉邦が、南越王に降伏を促した経緯が説明書きにあります。
(当時、川辺に花、蓮、荔枝が植えられのが「荔枝湾」の由来だそうです。Baidu引用)


(銅像前の説明書き抜粋)

「筑泥城」(写真上)
紀元前196年、漢の劉邦が全国統一のため、家臣の陸賈を南に派遣し、南越王の趙佗に漢朝への帰属を求めた。しかし趙佗は陸賈を城には迎え入れなかった。陸賈たちは仕方なく、広州城の西側に泥で城を築き駐屯地とし、趙佗の出迎えを辛抱強く待った。

「統一(漢に帰属)」(写真下)
陸賈の辛抱強い説得により、南越王は心を動かされ、劉邦からの印綬を受け入れ漢に帰属し臣下となる。南越の民衆も漢への帰属を喜び、歓喜に沸いた。

泮塘历史街区

公園の北側の一画は”泮塘历史街区”という、地域の人々の生活を昔に近い状態のまま残した商業エリアです。

古くて歴史を感じさせる建物が多いですが、ほとんどがレストランです。

廟の裏手にある商業広場。
インスタのポイントらしく、多くの人が撮影をしていました。

商業エリアの北側入口付近。
大型観光バスを利用して来た人たちはこのから入園するようです

湖が水路で繋がっているので、遊覧の小舟でほぼ園内全域を見ることが出来ます。

水路沿いの商店の上階は実際に街の人々が暮らしています。水と共に生きてきた人々の歴史と文化を実感できます。

このエリアでは、スタバでさえこんな感じです。
景観に対応して溶け込む姿勢が素晴らしい~

「さすが世界のスタバ~!」


途中でも記載しましたが、平和を感じさせてくれる理由として、おそらく地域の人々の安全や平和への願いが、公園自体の雰囲気を作っている気がします。それを象徴するような銅像が南側出口の近くにありましたので、最後に紹介して今回のコラムは閉じます。いい公園でした! 失礼しました~


【英雄:黄河】

かつて荔湾区の派出所で公安隊長として勤務し、多くの検挙をあげて保安に貢献した優秀な公安員:黄河氏。
ある日5人の暴漢に襲われた市民を助ける際に刃物で刺されて23歳の若さで殉職。

銅像は刺された脇腹を手で抑えながら勇敢に犯人を追う姿です。平和を守る責任感と市民を愛する忠誠心に敬意を表して建てられたそうです。(baidu抜粋)


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