中山記念堂

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”中国近代革命の父”とされる孫中山氏は、日本では孫文の名が一般的です。本名がその”孫文”なのに日本亡命時に身を隠すために使っていた中山が、その後も本国で”孫中山先生”と使われ続けているのが少し不思議です。
記念堂はその功績を記念して、広州の市民と海外華僑の寄付によって1931年に建設されました。


【Check-Point】
広州2号線「記念堂駅」

南側の広州市政府を挟んで人民公園があるので、今回は2箇所をプチ散歩として紹介します。

中山記念堂

記念堂駅のC出口(広場西側)を出ると、「科学技術庁」があり、通りの向かいが記念堂の広場です。

【人民代表大会常务委员会】
広場の南側は政府系の建物です。

主題の記念堂に負けてな~い(笑)

【南門】
造りから見てもここが正門です。
(西門や北門は鉄ゲートがあるだけなので)


南門を入ると正面(北方向)に記念堂があります。
春節の飾りが残っていました。
碧い瓦と赤のコントラストが素晴らしい~!

【記念堂&中山氏の銅像】
総統府旧址に建設され1931年に完成。設計は著名な建築家:呂彦直氏

記念堂の高さは約48メートルで、完成当時はアジア最大の大会堂。(baidu抜粋)

広場には「古樹名木」に認定された巨大な樹木が多く存在します。
写真の榕樹は153年と書かれていました。

【雲鶴華表】(1931年建立)
中山記念堂広場の左右(東西)の対照の位置にあり、柱頭に名前の通り、雲と鶴の彫刻が施されています。

孫氏への敬意を表し、同時に吉祥や祝福を意味しています。

【睡蓮の水鉢】
セメントで造られています。

周りを覆っているガラスのカバーが八角形なのは、記念堂の形状と統一しているからだそうです。

【お土産屋さん】
孫中山氏のキャラクター

特徴つかんでます!~しかもかわいい。

【木綿王】
樹齢350年と言われるここの名物の木綿

タイミングが少し早かったので、枝の先に少し花が咲いているだけでしたが、広東省で最も美しい木綿の称号があります。

【市長の詩】の石碑があります。
「落叶开花飞火凤,参天擎日舞丹龙」

”葉落ちて開花し火の鳳凰が飛ぶ、空を見上げて日に手をかざすと赤い龍が舞う” 
なんとなくこんな意味?だと思います。

【陶器の鉢】
以前に紹介した”石湾”(陶器の村)で造られたものです。

堂の中に入ってみます。

入場料:10元

大堂の外周が展示エリアになっていて、孫氏の歴史などの展示があります。

大堂の内部には視界を遮る柱が一本もありません。
建築芸術の傑作とされています。

めちゃデカいです!

外周の展示エリアは1~3まで全階にあります。
階段でさえも彫刻が綺麗です。

2~3階は大堂の建設的特徴を説明しています。
建設技術の高さが堂の一番のウリなのですね。

実際の図面もあります。
建築は専門外ですが、とても丁寧に作図されていました。

記念堂は旧紙幣のイラストにも使用されたことがあり、そのお札の展示があります。

はい、反射的に手を合わせました。

人民公園

【新華社通信~広州支局】

人民代表大会常务委员会ビルの隣

【人民公園と市政府】
1921年開園の広州で最も古い総合公園です。
前身は隋朝から清末にかけて官署が置かれていました。
中央を南北に走る主道を軸として、左右対称のイタリア風の幾何学デザインの庭園になっています。

【シモクレンの花】
訪問時は市政府前に「红运玉兰」(紅運玉蘭)が綺麗に咲いていました。
写真では分かり難いですが、公園の街灯がなんとモクレンの花のデザインした。

【紅木綿】
二分咲きくらいでしょうか?
木の力強さが印象的です。

「音楽亭」
音楽好きの市民が中国の伝統楽器などを奏でる亭ですかね。

「椰林少女の像」
海南島の椰子林で育った女性。抗日戦争で勇敢に戦った女性として、海南の女性の強さと愛国心の象徴と語り継がれています。

「冼星海の像」
革命音楽家として著名な冼星海氏の像。(以前に広州の音楽庁の銅像で紹介)

あの時は秋川雅史さんに似ていると思いましが、今回は俳優の高嶋政伸さんか?と思いました。

【楓香樹】
フウの大樹がとても綺麗でした。名前の通りモミジによく似ています。日本ではモミジバフウ?というのでしょうか?
長寿や繁栄の象徴とされ中国ではとても人気があります。

【観音像】(観音像跡地)

”観音像”と記されていますが、観音はありません。
もともとは”童子が観音を拝む姿”の彫像があったそうですが、1930年の公園改築設計案で「迷信的な要素が強い」と指摘され、撤去されたそうです。(なんか変な理由です。。)
現在は噴水だけが残っています。

人民公園南門

西洋風でおしゃれです。

【広州市の原点】(地理的なゼロ地点)

公園の最南端に原点があります。
広州の行政の中心地であった為、この場所を都市計画の地理的測量の原点としたそうです。

”広州のおヘソ”ってことかなぁ~?


記念堂、人民公園どちらもとても綺麗でした。広州の中心という事もあって近くには北京路、南越王博物院などの観光スポットが点在します。広州観光ではお勧めの場所の一つであると思います。 失礼しました~。


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