祖庙~岭南天地~南风古灶~石湾
佛山市は中国武術の発祥の地の一つで、“祖庙”は武道家の聖地のような意味合いがあり、武道団体による大会も多く開催されるそうです。
岭南文化の中心的な位置づけであり、佛山を代表する観光スポットです

Check-Point
祖庙~岭南天地~南风古灶~石湾
祖庙

3号線の直接沿線ではないので、広州佛山線(广佛线)への乗り換えが必要です。 桂城または东平の2駅のどちらでもOKです。祖庙駅にはNOVAという駅ビルが直結しています。最近は”駅ビル”は死語でしょうか?
ユニクロさんやメガネのJINSさんもテナントに入っているので、日本に居るかのよな錯覚に陥ります。
駅の北側がすぐ”祖庙”でその東側に”岭南天地”があります(細かい記述は意味ないですね。失礼)

正門は広場になっていて鳥居があります。
両脇には“沐日浴月”の文字があります。中国の成語で太陽と月光を浴びて豊かな時間と自然環境を享受するという事らしいです。(私は”風呂は月一”と誤解していました:失礼)

3重の屋根をもつ霊応牌坊はおそらく祖庙の中でも最も歴史的意義の高い鳥居だと思います。(三間四柱四楼の構造は写真でもわかると思います)興味を持たれた方は是非調べてみてください

屋根の彫刻がとても細かくて精巧です。佛山は工芸技術の中心であり、陶芸や木工、金属工芸などが栄えた歴史の証でもありますね

珠江デルタ地域は水害が頻繁に発生していたため、この地域の人々は治水の神である北帝を守護神として祀っていたそうです。

一番南にある万福台
この時なにやら舞台劇が行われるような準備がされていました。

水の豊かな地域で渡しや物資輸送などで活躍してであろう船(とても良い状態で保存されています)

祖庙博物館は敷地の外にありますが、敷地の中にも小さい博物館があります。

博物館の展示の様子です

”孔圣园”は敷地内でも、若い人たちの撮影スポットとして最も人気のある場所です。池に鯉や金魚がいます。インスタ映え?ですかね。

敷地外周には美食の小店舗が連なっています。なぜか椰子ジュースを提供する店が多い気がします。
岭南天地
”祖庙”の(西の正門の裏側)東側の天地路を渡るとすぐに”岭南天地”のエリアです

“岭南天地”は西洋と融合した歴史的な建物の外観を残し、現代的なレストランやカフェ、ブティックなどが店を連ねる商業エリアとして、若者や多くの観光客の人気スポットとして賑わっています。

ここは屋台の出店が多い通りです

簡氏の別荘は岭南天地の記念撮影の場所で最も人気のあるところです。西洋ローマの建築と中国の伝統が融合した造りだそうです

レストランの他BARやカフェが集中しています。”食べ歩き”をしたい欲望を抑えるのが大変です

エリア中央付近に大きな鐘塔があります。私は”方向オンチ”なので、ここに来た時は位置の基準にして動きますが。。。いつも迷います
南风古灶
南风古灶は地下鉄2号線沿線なので一旦祖庙駅に戻り、魁奇路で2号線に乗り継ぎ石湾駅を利用する必要があります。路線が遠回りなので素直に”滴滴”が便利です。渋滞がなければ12元くらいで着く距離です

南风古灶は陶芸品の好きな方ならよだれが出るほどの観光地だと思います(よだれは大げさでした)

南風古灶は約500年の歴史を持つといわれる最も古い龍窯です(日本では登り窯という窯だと思います)

窯体は山の傾斜に沿って南北に約30メートルです。中国の明清時代のからの窯業の進化を研究する重要な場所となっています。

窯体のある裏手のエリアはおそらく窯業に従事していた人々が生活されていた集落のようになっていてます

集落エリアの多くの家屋では外観を残したまま内部を改造して、陶器の販売やカフェが運営されていました

集落の外側もすべて陶磁器を販売するお店が連なっています
石湾公園

すぐ隣に石湾公園があり、池には陶女像があります。

陶女像は右手に陶器の壺を抱えています
この地で技術を学んだ賢い陶女が、陶芸の発展を築いたという伝説があるそうです。

陶師祖廟は陶工の始祖が祀られています。

年に2回行われる陶工のお祭りでは、街中の陶工が集まって、釜の火の繁栄を祈るとの事です。
陶器に関しては別ページに記載したアジア芸術公園との繋がりも興味深いですね
五峰公園
失敗した例をおまけで。。。石湾公園の北に地図上ではとても大きな”五峰公園”があったのでトライしました。滴滴を利用して目的地に向かったのですが、ナビの終着点には公園のゲートらしきものがありませんでした。

滴滴の運転手さんが「ここは来たことがない」と呟いた瞬間に失敗に気づきました
周囲は産業廃棄物が不法投棄されたようなゴミ山でした。陶器(トウキ)巡った終点が別の”投棄トウキ”だったという笑えない落ちでここは終わります(涙)