暗号資産の一つビットコインの取引が開始されて15年以上も経ちます。存在を知った当時は投資対象として信用できなかったので購入を見送りましたが、時を経て恐ろしい額に膨れ上がりました。
今年2024の5月に1BTCがJP円換算で1000万円を超え、Facebookに驚きと後悔の気持ちを投稿しましたが、それからたったの半年、12月に入って更に高騰してなんと~1600万円を超えました。「えぇ~っ!約3千万円のマンションがたったの2BTC?」と叫びたくなります。
更にどこかの国の大統領までもが「もっと上がる!」などと言っています。「保有してる側の価格吊り上げ?」とも思える胡散臭さも漂っていますが、参入できなかった悔しさを逆撫でされる思いです。あぁ~っ!
何れにしても今となっては貧乏人の私には手が出せない額になってしまい、気持ちよく2025年を迎えられる心理状態にはありません。
そこで、せめて”自分にとってBTCはどのような存在なのか?”を整理することにしました。
自分にとってはプロ野球カード

首題に戻りますが、小学生時代に夢中になって集めた”Baseball Trading Card”(頭文字の一致は偶然)が、私の場合には落とし込める気がします。
当時「プロ野球スナック」?というお菓子のおまけでしたが、とても流行りました。カードが欲しさにスナックは食べずに捨てていました。酷いことする少年だったなぁ~(でも、多くの友人も捨ててました:笑)
言うまでもなく今は持っていませんし、プロ野球カードがその後どのような発展をしたかも解りません。それでも、価値を信じる人たちの間では、いつの時代にも人気のトレカは高額で取引されます。
以前に大旋風を起こしたマジック・ザ・ギャザリングは、現在も数千万円で取引されるカードがあるそうです。うぁ~っ!
(左画像はgoogleから引用)
話をビットコインに戻します
国(政府)の保証

日本でいえば日銀などの中央集権的な金融の仕組みから外れていることが、むしろ好まれる理由なのかもしれません。
”暗号資産は国(政府)の保証がない”(一部の国を除く)ので、ブロックチェーンの仕組みへの信用”だけ”で資産価値を形成していると言えます。今のところは否定の余地はありません。
ご存知の通り中国ではBTCの取引自体が禁止されているので、そもそも取引できない国では資産価値が計れません。(一部のお金持ちは海外口座等で取引しているかもしれませんが、バレたら大変な罰を受けることになるでしょう)。
通貨としての信用

一部の国ではモノの売買時に決済手段としてすでにBTCが使用されていると聞きます。日本でもQRやBarcode決済が増えていますが、そこにBTCも加わるイメージなのでしょうか?
他の電子決済は背景にある貨幣経済の一部をデジタル化しただけで、そもそも通貨は産業の発展や経済規模の変化に併せて供給量が調整される必要があります。発行数が2100万BTCと上限が決まっていてはその調整が出来ないので、BTCの特性上、日常生活に加わるのは矛盾がある気がします。(理解間違っているかなぁ~?)
発行上限がある=「希少性で価値が上がる」というのは、BTC単独で考えればその通りかもしれませんが、後発の暗号資産が続々と造られていて、今後もどんどん増えると聞きます。イーサリアムの人気は既にBTCを抜いているような話も耳にしますので、暗号資産全体からみたBTCの希少性は他の暗号資産の発展からも負の影響を受けます。
実体が無いので相対的な価値の比較が出来ない
そもそもコインという実体を伴わずに、取引(資産の移動履歴)がブロックチェーンに記録されるだけなので、”保有”という言葉すら当てはまらないかもしれません。
不動産は買い手がいなくても”居住空間”や”土地利用”の役割を果たすので、活動の対価となる相対的の価値は残ってゼロにはなりません。BTCはみんなが”使えない”と考えたら何も残らないような?。
決済能力

システムの原則であるブロックチェーンへの記録(マイニング)が決済の手数料とも言えるので、今でも高くて”腹立たしい消費税”にさらにマイニング手数料(金額は不明ですが)が上乗せされることになります。
勘弁してください~
一部の取引機関が少額決済でマイニング費用に影響しない”取り引き枠”を別に用意しているらしいですが、少なくともその枠は暗号資産の本来の原則から外れます。この枠は事実上は取引機関の「建て替え」のような性質があるとも考えられ、価格下落局面での機関のリスクは巨大です。ハッキングのターゲットにもなりそうです。
暗号資産は手が届かない金額になったと言いながらも、どうしても使わないと”生きていけない環境”が来ないとも言いきれません。そんな思いから購入すらしていませんが暗号資産取引所にアカウントだけ作りました。
準備オケです(笑) 気が小っちぇ~、意思も~弱うぇ~!ははは
デジタルコンテンツのお財布として
メタバースでは、空間内に造られた「土地」も売買されているとか。。。
日常生活の決済には登場しなくとも、かなり前からDAO(分散型自律組織)などでウォレットを介して暗号資産が流通しているとの事。ネット上の様々なサービスやNFT(証明付デジタル作品)コンテンツの売買決済に於いては必須のようです。
そんなに素敵な空間なら試してみようと、「Dscord」というコミュニティのIDを取得して中を覗いてみました。「Dscord」は普通のSNSと大差ない印象でしたが、商品やサービスの提供をしている多くのユニットがあり、ビデオチャットなどもマルチに対応しているシステムだったので、おそらく有用性のある空間なのだと思います。
話が飛びますが、どうしても欲しいデジタルコンテンツがその空間にあるなら、それがまさに幼少時の私にとってのプロ野球カードと言えます。当時の心理であれば金額によっては「買いたい!」と、きっと思ったでしょう。
今現在は欲しいとは思いませんけど(笑)
この先自分にとって”絶対に欲しい!”と思えるデジタルコンテンツって現れるのでしょうかね?
かなり前にTwitterのCEOジャック・ドーシー氏の”初のツイート”が日本円約3億円で落札されたと報道されました。皆さんそれ欲しいですかね?私は興味が無いので「ごめんなさい、100円でも買いません~」。
(デジタルコンテンツを批判しているのではなく、あくまでも個人的な興味の問題です)
終わりに

”カレー食べたい!”と急に思うことありますよね。
お店に行って価格表示が日本円で1000円のカレーを食べた後、BTC決済したとします。スマホQRコードの消費結果が「BTC:0.000667」と表示されました。
はたして支払ったのは実際に1000円でしょうか?
私なら面倒なのでいちいち計算しないと思います。でも、悪意で10000円引かれているかもしれませんよ(笑)
だらだらと書きましたが、この先のBTCや暗号資産がどうなるのかは全く解りません。でも、一旦は2024年末時点の自身の気持ちは整理できたつもりです。
半年、1年後にこのコラムを見直したとき、「あの時はこんなバカな思考だったんだ~!あははっ」と笑っている自分がいるかもしれません。どんな未来であっても、このタイムカプセルを開けた時、良い意味での”世の中の変化”を感じられたらそれで良しと思っています。
「さよなら~BTC!」 失礼しました~。
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