不動産大手デベロッパーの債務問題で、よく名前を耳にする碧◯園(Country-gar den)(以下CtGa略称)。
当方が順徳区で勤務開始した2015年当時も、CtGaは順徳区の優良企業ランキングの第1位を何年も継続している企業でした。
(区といっても順徳区の面積は横浜市+相模原市より広いので其のような規模での話です)
コラムの前置きで記載した通り、当時すでに現地の人々の不動産投資熱は冷めていたにも関わらず、投資用ではなく住居用としての需要は多く、特にCtGaの物件は区民にとって「絶対安心」の神話がありました。
「開発元がCtGaなら今後も周囲の環境は必ず発展するから物件は買い!」といったものです。

【購入を考えた物件】
この国の不動産はもはや投資には適さないと言った内容とは矛盾しますが、過去に一度購入を検討した物件があります。(結果は購入しませんでしたが。。。)
2020年にCtGaが開発を進めた「順徳新エネルギーハイテクセンター」のオフィス物件です。
(2020年、自身のF-Bookの投稿を一部引用)

【開発コンセプト】
自動車関連を中心とした新エネルギー関連の企業を誘致すると共に、優秀人材の居住空間も一体で準備する都市開発で順徳区政府も一部支援するプロジェクトでした。
(深センの科技園の小規模版といった感じでしょうか)
上の地理模型と位置を合致させた地図ですが、容桂の電子部品、勒流のガラス、金属工業等々、各地域の得意産業の中心地として、イノヴェーションの推進を意図したものでした。

【コンベンションホール】
様々な企業の技術交流を促進すべく、中央に大型の会議用ホールが設置され、共同で使用できるシステムになっているとの説明でした。(モデルホール)
そもそも物件の紹介は、今住んでいるアパートの大家さん(自ら不動産の仲介をしている)で、信頼できる方なので、話を聞いたのがきっかけです。

【実際に紹介された物件】
対象はメゾネット式のSOHO物件で、想定賃料収入は3k元/月で、借り手が付かなくても初期の2年間は50%の保証付き。
単純計算で表面利回り8%なので、住宅用の物件と比較しても大幅に有利と思いました。
(現在ネット上では同様の物件は探せませんでした)
デベロッパー営業マンに「外国人でも購入できるのか?」という質問をして、「大丈夫です~いくらでも方法はあります!」という回答を得るところまで話が進んでいましたが、正直記載しますと資金に余裕が無かった事と、新エネルギー関連のパーク内に”SOHO”という稼働イメージが結び付かずに購入は断念しました。
(気になって)週末に現地を再訪問

【かつてモデルルームを紹介していた場所】
週末だったので人が居ないのは当然なんですが、草木が生い茂っていて、サンダーバードの2号機が出てくる基地のようです。
(古すぎました~ごめんなさい)

【空中遊歩道:1(デッキ)】
ハイテクセンター内の2階高さに造られた商業遊歩道。コーヒー店が一軒営業しているだけでした。
オフィス街のお店は週末は閉店しますが、周りの店舗は”休み”ではなく”空き店舗”になっていました(泣)

【空中遊歩道:2】
草木は枯れて手入れがなされていません。
住居用のマンションの様子も、”住んでいる人の気配が僅かにある”という感じでした。
(CtGaの神話は崩壊してしまったのか? 涙)
開発当時は2020年秋なので、まさにコロナの直前です。それから収束するまでの間は開発が止まっていた状況は理解できますが、コロナ明けも再開している様子が感じられませんでした。当時”手を出さなくて良かった”という観点ではなく、”かつての不動産の雄CtGaの先見の明”という視点で捉えて、神話の崩壊だとするととても残念です。
現在も電気自動車の躍進は続き、水素燃料の公共バスも多く走っている状況に加えて、地下鉄開通、人口増加(流入)と、ほぼ全ての条件が揃っていたと思うと、”街の発展”って何なんだろう?と改めて考えさせられます。
いずれにしても、CtGaの復活を願って(応援の意) 引き続き様子をWatchします。
失礼しました~
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